「登山の雨具って、どう選べばいいの?」
「安いレインコートじゃダメ?」
登山を始めると、かなり迷いやすい装備のひとつが雨具です。

結論からいうと、登山の雨具は“上下に分かれた登山用レインウェア”を選ぶのが基本です。環境省の登山マップでも、持ち物として「上下に分かれたレインウェア」が挙げられており、日本山岳会も、晴れ予報でも登山用レインウェアを持参するのが正解だと案内しています。モンベルも、山の天気は変わりやすいため、レインウェアは上下セットで必ず持参し、雨で体を濡らすと低体温症に陥る危険があると説明しています。

つまり、登山の雨具は「雨の日用の便利グッズ」ではなく、体を冷えから守る安全装備として選ぶのが大切です。

登山で雨具はなぜ必要?

まず大前提として、登山では天気予報が晴れでも雨具が必要です。日本山岳会は、平地の天気予報が晴れでも山では雨が降ることがよくあり、特に夏は夕立も起こるため、レインウェアを持っていくよう案内しています。北海道の利尻山に関する環境省の案内でも、天気予報が良くても必ずレインウェアを忘れないよう注意喚起しています。

しかも問題は、ただ濡れることではありません。モンベルは、雨で体を濡らすと低体温症に陥る危険があると説明しており、日本山岳会も、普通のレインコートは汗が発散されず、体が濡れた状態になって汗冷えを起こすとしています。

登山の雨具は「上下セパレート」が基本

初心者がまず押さえたいのはここです。
登山ではポンチョや街用レインコートより、上下セパレートのレインウェアが基本です。

環境省の登山マップでは持ち物に「上下に分かれたレインウェア」と明記されています。日本山岳会も、山では風が強いことや、下りや岩場などで片手では不安な場所があることから、傘よりもレインウェアが安心だと案内しています。

上下が分かれていると、足元までしっかり守りやすく、風が吹いても動きやすいです。登山では安全性と行動しやすさが大事なので、まずはこの形を基準に考えると失敗しにくいです。

選び方でいちばん大事なのは「防水透湿性」

登山用雨具を選ぶときに重要なのが、防水性だけでなく透湿性もあることです。モンベルのレインウェアガイドでは、防水性は外からの水を通さない性能、透湿性はウェア内の蒸れを外に逃がす性能と説明されています。そして、登山のように運動量が多い場面では、透湿性が低いと汗で体が濡れて体温低下を招くため危険だとしています。

日本山岳会も、スーパーなどで売られている普通のレインコートは汗が発散されず、汗冷えを起こすのでおすすめしないと案内しています。つまり、「水を防げる」だけでは不十分で、蒸れにくさまで含めて選ぶことが大事です。

耐水圧はどれくらい見ればいい?

数値を見るなら、まずは登山用として作られた製品を選ぶのがわかりやすいです。モンベルは、レインウェアに求められる耐水圧として20,000mm以上をクリアした素材を使用していると案内しています。

初心者が細かい数値だけで比較すると迷いやすいので、実際には「登山用」「防水透湿素材」と明記された製品から選ぶのが現実的です。数値は確認材料になりますが、まずは用途が登山向けかどうかを優先すると選びやすいです。これは環境省や日本山岳会が、一般的な雨具ではなく登山用レインウェアを勧めている流れとも合っています。

ジャケットだけでなくパンツも必要?

必要です。

モンベルは、レインウェアは上下セットで必ず持参するよう案内しています。環境省の登山マップでも、雨具は「上下に分かれたレインウェア」とされています。登山では上半身だけ守っても、下半身が濡れると体が冷え、歩きにくくもなります。

特に下山中は足をよく使うので、ズボンが濡れるとかなり不快ですし、風があると体温も奪われやすいです。だから、ジャケットだけ買って終わりではなく、最初から上下セットで考えるのが基本です。

迷ったらフルジップや着脱しやすいものが便利

パンツは、登山靴を履いたまま着脱しやすいかも見ておくと便利です。モンベルのレインパンツには、サイドを全開にできるジッパーを備え、登山靴を履いたままでも着脱しやすいモデルがあります。

山で雨が降り始めたとき、狭い場所や風のある場所で着替えることもあります。そういう場面では、脱ぎ着のしやすさがそのまま使いやすさにつながります。これは商品仕様に基づく実用的な見方です。

初心者はどの価格帯を選べばいい?

初心者でも、安すぎる街用雨具で済ませないほうが安心です。日本山岳会の古いながらも登山装備の解説では、「雨具は絶対にいいものを購入すべきだ」として、ウェアは身体を守る最低限の鎧であり、その最右翼が雨具だと述べています。

そのうえで、必ずしも最上位モデルから入る必要はありません。モンベルではエントリーモデルの登山用レインジャケットやパンツも用意されており、登山用として必要な防水透湿性を備えた選択肢があります。つまり、高級品一択ではないが、“登山用”は外さないという考え方が現実的です。

サイズ選びで失敗しないコツ

サイズは、動きやすさと重ね着の余裕が大事です。登山用レインウェアは、寒いときに中に保温着を重ねることがありますし、腕上げや足上げのしやすさも重要です。モンベルの商品説明でも、腕上げがしやすいパターンで動きやすくしていると案内されています。

小さすぎると中に着込めず、動いたときに突っ張ります。逆に大きすぎると風でばたつきやすくなります。試着できるなら、登山で着る中間着を想定して、腕を上げたりしゃがんだりして確認するのが安心です。これは登山用ウェアの可動性を重視する各案内と整合的な実践的ポイントです。

こんな雨具は登山には向きにくい

初心者が避けたいのは、次のようなタイプです。

  • 街用のビニールっぽいレインコート
  • 透湿性のない安価なカッパ
  • 上だけで下がないもの
  • 傘だけで済ませる前提の装備

日本山岳会は、普通のレインコートは汗が発散されず汗冷えを起こすとし、傘は風が強い日や下り、岩場では不安な場面があると説明しています。環境省も上下セパレートのレインウェアを持ち物に挙げています。

まとめ|登山の雨具は「登山用の上下レインウェア」を基準に選ぶ

登山 雨具 選び方」で迷っている方に向けてまとめると、登山の雨具は上下に分かれた登山用レインウェアを選ぶのが基本です。晴れ予報でも山では雨が降ることがあり、雨で体を濡らすと低体温症の危険があります。環境省、日本山岳会、モンベルの案内はいずれも、登山では登山用レインウェアを持参する方向で一致しています。

選ぶときは、防水性だけでなく透湿性があること、上下セットであること、着脱しやすいことを重視すると失敗しにくいです。迷ったら、まずはエントリー向けでもよいので「登山用」と明記された防水透湿レインウェアから選ぶのがおすすめです。

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